ついに生まれて初めてのノロを体験してしまいました。しかも、家族3人全員がです。
はじまりは息子のまめ大福。どこでもらって来たか不明なノロウィルスに、妻も僕もやられました。
でも、3人3様で症状が違い、重さもかなり差がありました。つぶあん家のノロノロパニックについて、どんな症状でどう対応したかを書いておこうと思います。
始まりは1歳の息子から
僕たちがノロノロパニックに苦しんだのは、ちょうど2月の3連休でした。
始まりは金曜の夜。
仕事で帰りが遅くなっていた僕のもとに、妻からのLINEが届きました。
「なんか、まめ大福が下痢しちゃってる。食欲もなくて夜ご飯食べなかった」
これは一大事です。あのご飯大好きのまめ大福が夜ご飯を食べなかった!?
これはただ事ではないと、できるだけ仕事を早く終わらせて帰宅しました。
息子は寝てしまっていました。熱はなかったけどぐったりとダルそうだったので早めに寝かせたそうです。
そんなことを聞くとものすごく心配になります。寝顔を見に行ってみると、いつもどおりスヤスヤ眠っていたので、それでかなりホッとしたのを覚えています。
翌日は土曜だけどかかりつけの小児科が開いているので、連れて行くことにしました。
1歳の息子の症状と受診
病院に行く前に僕たち親が把握していた息子の症状をまとめてみます。
①下痢をしている。夕食前くらいから2時間に3回。
②吐いてはいない。
③熱はない。
④下痢をした昨夜は食欲なく、ぐったりとしていた。
⑤でも翌朝は元気で朝ご飯はいつもどおり元気に食べた。
これらの症状を小児科の先生に伝えたところ、「消化不良だと思われます」との診断でした。
対処としては、消化に良いお粥やうどんを食べさせて、チョコレートや果汁は禁止との注意を受けました。
僕は正直、“ノロ”ではないかと心配していました。でも、“吐いてない”ということと、先生の診断も消化不良だったので、ホッとしました。
ノロ=下痢、そして吐く。そう思って決めつけていること、皆さんもありませんか?
先に言っておきますと、この思い込みは要注意です。今回の我が家のようになりますよ。
妻が感染とその症状
まめ大福を病院に連れて行ったその日の夜。妻が「頭が痛い」と言い出しました。
このとき、ちょうどまめ大福は卒乳をしていたので、妻に僕のバファリン(僕は偏頭痛持ち)をあげて早く寝るように言いました。
しかし、次の日の朝のこと。早朝からトイレに行くと言って起きた妻の顔色は真っ青。人の顔ってこんなに青白くなるものかと驚いたほどでした。
このときの妻の症状をまとめておくと次のとおり。
①とにかくお腹が痛い。
②吐き気がものすごく強い。
③でも下痢(排便)も嘔吐もない。
④頭痛もする。
⑤熱はない。
早朝からトイレに1時間も立てこもって、出てきたあとも動けないようで、トイレの近くでうずくまってしまっていました。でも、下しもしない吐きもしないで、逆に症状が変わらなくてつらかったそうです。
子どもを預けて妻を病院へ
非常に状態の悪い妻。もちろん放ってはおけないので、病院に行きたい。
しかし、1歳のまめ大福がもう完全復活して元気いっぱいでいらっしゃる。
僕は実家に電話し、妻を病院に連れて行く間、まめ大福を預かってもらうよう、父と母に頼みました。
妻の病院が終わり、家でひとりで休めるようなら、僕も実家へ行きそこでまめ大福と過ごす。という計画です。
実家に一人置いてきたまめ大福は、僕の去り際にギャン泣きしていましたが、今はとにかく妻です。車の後部座席でレジ袋スタンバイでうずくまっています。
妻は病院では症状を口頭で説明するだけで診断が終わり、整腸剤でビオフェルミンを処方されて終わりました。
ビオフェルミンなんかでいいの?と不安な僕たちでしたが、調べてみると感染性胃腸炎の整腸剤としては妥当らしいですね。
「妥当らしい」とか偉そうだったのは、この日は休日で担当病院が皮膚科の個人病院の先生だったんです。専門外で外れのタイミングだったか?なんて思っていた僕たち、失礼なことを言っていました。
妻を家まで送り、ゆっくり休むように伝え、僕は実家に向かい、まめ大福とほぼ一日を過ごしました。
夕食前に帰ると妻はかなり元気になっていて、ホッとしました。
そして僕たちは笑って話しました。
これ、おれもなったらちょっと笑えないよねぇ(笑)
僕の感染とその症状
そんな冗談を言って、今日は早めに寝ようと布団に入った僕たち。
しばらくすると、僕はお腹と胸に違和感を感じ始めました。
あれ?何これ。もしかして…やっちゃったパターン?
そのうち限界になって僕はトイレに行きました。すると、ものすごい下痢。
さらに体全身からひどい寒気も感じるようになってきました。
ソファー毛布グルグルでうずくまっていたら、また下痢の波が。
トイレに行くと下痢が止まらない。そしてさらに、唐突に上からもこみ上げてくる衝動を感じた、その瞬間。
思い切り嘔吐しました。本能で便器に顔を向けたため、こぼしはしなかったのが幸い。ものすごい気持ち悪く、つらかったです。
この瞬間、僕は遠い意識のなかで確信していました。
これは、ノロだ…。
僕の症状の対応
これだけの症状が出たのは僕だけ。その後熱もガツンと上がりました。寝ている妻に声をかけ、実は僕も発症したと報告し、今日はソファーでひとり寝ると伝えました。
僕の症状は以下の通り。
①止まらない下痢
②激しい嘔吐(これは最初の1回だけで終わりました)
③39度越えの高熱
まめ大福と妻の症状とはケタ違いに想い症状でした。もう熱で身動きとるのもつらいのに、下痢の波は定期的にやってきて、まさに地獄でしたね。
翌朝(祝日の月曜日)、症状が少し回復した妻に病院に連れて言ってもらいました。
子どもはどうしたかって?
はい、実家に2日連続で預かってもらいました。妻も全快ではないので、まめ大福一人を僕の両親に迎えにきてもらい、また一日預かってもらいました。そして僕と妻は死んだように寝ていました。
病院では、ついに「ウィルス性胃腸炎」と診断されました。
子どもと妻のことも話し、こんなに症状に差がありますか?と聞いたところ、かなり個人差があるそうです。息子と妻はかなり軽い症状で、僕のように高熱が出る人もいるとのこと。
僕は胃腸の薬と下痢止め、解熱剤、そして高熱が引かないときのための頓服(とんぷく)も処方されました。
薬を飲むと、下痢や吐き気はすぐによくなりました。ただ熱が引かず、それだけが長引いてつらかったです。
会社には2~3日ほど行かないでとのことで、火曜、水曜と休みました。この週、僕が仕事をしたのは2日だけ。
振り返りと啓発
家族3人がみんなかかってしまった今回のノロウィルス。幸いだったことがいくつかあって、それで乗り切れました。
①息子、妻、僕と1日差ごとに発症したため、互いに病院に連れて行くことや看病ができた。
②息子と妻の症状は軽かった。
③3連休中で実家の父母も休日で子どもを2日間も預かってもらえた。
特に③はマジで大きくて、助かりました。実家の近くに住んでるって、こういうとき本当に助かると痛感しましたね。
特に僕が一番苦しんでいた日には妻もまだ全快してなくて、本当にまめ大福一人だけ預けたことで、僕たちは休むことができました。
一人預けられたまめ大福は大泣きしながらも彼なりにがんばってくれました。初めて僕たち親2人ともから離れた彼の奮闘記も書きたいと思います。
ものすごい感染力を持つノロウィルス。みなさんも本当に気をつけてください。特にオムツを替える赤ちゃんがいると、オムツ替えのときにほぼほぼ感染すると思います。
感染者の便1gに1億個ものノロウィルスがいるらしいのですが、なんと10~100個ほど体内に入ってしまうと感染するらしいのです。
どんなに手洗いうがいを徹底しても、かなりの高確率でうつると想定し、発症前に対応策を考えておくとパニックのしかたも違うと思います。
これが今回のノロノロパニックを経験した僕たちの学びとなりました。
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