う、産まれたー!感動の立ち合い出産。そのリアル③<分娩室編>

体験記

待望の我が子が産まれたまさにそのときのリアル体験談シリーズ。今回はその③<分娩室編>です。陣痛の感覚がもう計測できないくらい頻繁にやって来て、辛抱強い妻でも我慢ができなくなり、いよいよ看護師さんに分娩室へ促されました…。

 

独特の雰囲気の分娩室

僕たちがお産をするのに選んだのは、妻の実家の最寄りの個人産婦人科。妻もこの病院で生まれたという、代変わりしながら続く昔ながらの病院です。
その分娩室は清潔そうではもちろんありましたが、それでも昔ながらの手術室というような独特の雰囲気がありました。

分娩て、ほぼほぼ手術と同じですよね。助産師さんがメインですけど、医師ももちろんいるし、血も出る。そんなことをこのとき今さらながらにして思いました。そう思うと、自分の体ではない分、余計に不安になる気持ちもありました。

 

必死でいきむ妻、そのとき僕は…

一足先に分娩室に入った妻は、僕が入っていったときにはすでに助産師さんの声かけのもと、もう産み出す段階に入っていました。

分娩室に入ったら妻の手を握るんだ!とそう心に決めていたのですが、終始妻の両手は僕の手ではなく、ベッドに備え付けられた専用の握り棒をがっちり握っていました。ちょっとイメージと違い、僕の役割を握り棒に持ってかれた感を感じましたが、彼の方が上手く妻をサポートしてくれると信じ、その役を託しました。

余った僕の両手はというと、左手は妻の頭をなでなで(むしろ力が入ってガシガシ)、右手は妻に頼まれていたビデオ撮影をしていました。見事に役割があり、握り棒氏がいてくれて助かりました。彼には感謝してもし切れないです。

 

意外と早い展開に戸惑う

分娩室に入り、さて、ビデオはいつごろから回し始めるといいだろうかと考えていた僕。妻はすでにいきみ始めていました。「もうここから撮っておけばいいかな?」とビデオを回し始めたとき、助産師さんがいました。

「は~い、もう頭見えるよー」

え!?マジ!?サクッとした下調べで、分娩室に入ってからも1時間くらい産まれるまでかかると思い込んでいた僕は、その展開の早さに焦りました。頭が見えるって、もう出てくるじゃないか!

ただし、頭が見えるとは言うものの、ここが一番母体にはきついポイントです。我慢強い妻は、声は出さずに「く~~~っ」と声をかみ殺すようにしていきんでいました。相当痛くてしんどいはずです。
僕の手は妻の頭をもうシャンプーしてるんじゃないかというくらい強く、大きくな撫でていました。妻に比べて、何もできない僕。でも二人の無事を心から祈ってる。そして心配もしてる。この祈りが届け!という気持ちでどんどん妻の頭を撫でる手に力が入ってしまいました。

 

我が子が出てきて泣くまでの時間

助産師さんのアドバイスに従い、いきみと力を抜くのとを繰り返す妻。いきむのは陣痛に合わせたタイミングで行うものだということを、このときはじめて理解しました。

思い返すと、全部で10回もいきまなかったのではないでしょうか。
「もう頭出るよー!いきんでー!」
「・・・はーい!出たーー!」

という助産師さんの声とともに、助産師さんの両手には初めてその姿を見る我が子が…!
「へその緒2回も首に巻いてたか。赤ちゃんも辛かったんかな」と助産師さんが僕たちに状態がわかるようにしゃべってくれました。
見ると、確かに我が子の首にはへその緒がグルグルっと巻きついていました。助産師さんが手早くへその緒を外しましたが、その瞬間の我が子の顔はまさに青紫色。首から上に血が通っていなかったのを物語っていて、かなりゾッとし、心配になりました。

泣いてくれ!ちゃんと泣いてくれ!と祈る気持ちで、もう僕は気が狂いそうになりました。
助産師さんは我が子を台のうえに寝かせ、背中をパンパンと叩いていました。…そうしてしばらくして、「オギャー!」と元気に泣いてくれました。思わず「良かった!」としばらく吐くのを忘れていた息とともに声が出ました。そして、じんわりと目に涙がやってくるのを感じました。

我が子が出てきて、泣くまでの時間。あれは一体なんだったのか。そのときの僕の脳みそには2つの感覚が作られていたように思います。
冷静な頭では「泣くまでは5~7秒くらいだったな、うん」と理解していながら、テンパりと祈りでいっぱいいっぱいのもうひとつの頭は「泣かない…まだ泣かない…死んじゃう…!」と、その時間が永遠にも感じられるくらい、もうオロオロの状態でした。

 

我が子はお風呂で清潔に、妻は会陰切開の縫合に

無事泣いてくれた我が子は、へその緒を切られ、助産師さんに洗面台のお風呂で体を洗ってもらいに行きました。僕はそちらの方についてくるように言われ、我が子がお風呂でバシャバシャされるのを、一眼レフでバシャバシャ撮っていました。

一方の妻は、まだ痛いのが続くようでした。頭が出る際、会陰が裂けてしまうと思われる場合は、敢えて鉗子(はさみ)で会陰を切って広げる、会陰切開という処置があるのですが、その傷口の縫合を院長先生にしてもらっていました。

我が子はお風呂の後は体重計に乗せられ、正確な体重を測ってもらいました。約3500g。事前の検診でいつも「大きめだね~」と言われていたとおり、大きめのサイズでした。

妻の縫合などの処置が終わると、ようやく妻は我が子と対面することができました(僕の方が先に対面し、抱っこもさせてもらってしまっていました)。お風呂できれいになって落ち着いた我が子はすやすやと落ち着いていました。

 

立ち合い出産、無理でないならオススメです!

僕は大学は福祉系で、施設で実習なんかもしたので、医療的な現場を見たりするのに抵抗はない人でした。むしろ、興味があるくらい。

「血を見のがダメ」とか「辛そうな妻を見ていられない」という人もいると思いますが、別段そういったこともなく、立ち会うかどうかを迷っている人は、間違いなく!立ち合いすることをオススメします。

そこでは、もう人生でそこでしか体験できない、奇跡とそれを起こす人の力を目の当たりにすることができます。10ヶ月、お腹の中にいて、そのときから愛情を込めてかわいがってきた我が子が、ついにこの世に登場するまさにその瞬間ですからね。

 

最後に

今回の出産にあたっては、妻、そして助産師さん、医師の先生など、本当に皆さん感謝してもしきれません。
たぶん、これは自分の体を痛めて産めない男の役割なんだと思います。体を痛めて産めない分、心配と祈りで心を痛めて産む。もちろんこれは、立ち合いをしなくてもできる役割です。

さて、無事に産まれたらここからが我が子の人生、そして僕たち夫婦の親人生のスタートです。子育てをしながら、このブログもガンガン書いて充実させて行けたらと思っています。がんばります!

これからも、「つぶあんのパパよちよち歩き」略して「パパよち」をよろしくお願いします!

 

【本シリーズ記事の一覧】
う、産まれたー!感動の立ち合い出産。そのリアル①<駆けつけ編>
う、産まれたー!感動の立ち合い出産。そのリアル②<病室編>
う、産まれたー!感動の立ち合い出産。そのリアル③<分娩室編>

コメント

  1. アバター6か月くん より:

    はじめまして!夜中で検索していてたどり着きました。

    奥さまの頭をずっと撫でておられたとのことですが、出産後奥さまから何か言われましたか?
    私もじっと耐える感じで出産したのですが、ずっと頭わしゃわしゃされたらウザかったかな〜とか思ってしまいました。
    産んだ直後の髪型酷いことになるじゃん!とか。笑

    男の人は何も出来ないけど、側にいてくれるだけで安心感が全然違いますね。
    命の誕生の瞬間に2人で一緒に迎えられたこと。とても幸せなことですよね。

    感動のブログに水を差すようなコメントで失礼しました!

    • アバターつぶあん より:

      6か月くんさん、コメントありがとうございます!承認遅くなり申し訳ありません。

      妻とは出産後その話になりました(笑)「なんかこの人ずっと撫でてくるなー」とぼんやり思っていたらしいです。これは分厚いオブラートにくるんでくれてますけど、つまりウザかったのかもしれませんね(笑)

      ただ、立ち会うといっても何もしてあげられない身としては、少しでも痛みや大変さをやわらげてあげれたらという思いと、僕自身も不安だったこともあり、とにかく妻に触れて、無事に産まれるように祈っていたかったという気持ちが強かったように思います。
      コメントいただきそのときのことを思い出しました。無事に生まれた今は僕にもたくさんできることがあります。これからもがんばります。ありがとうございます。

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